プロローグ フランス語に遭遇

エガルマンてなんだ?

舞台はアフリカ、フランス語圏アフリカの国セネガルの首都ダカール。ある日の会議の日。20年も前のスペイン語の知識を頼りになんとか会議の内容を聞き取ろうとしていた筆者の耳にたびたび入ってきた言葉が「エガルマン」。

えがるマンてウルトラマンの親戚か?そんなところから始まったフランス語学習。よろしければお付き合いください。エガルマンの秘密はこちらです。

フランス語学習の開始

筆者が仕事のためにスペイン語を勉強したのは22歳のとき。その後20代のうちにネパール語だとか英語などでも仕事はしましたが、30代のときにスワヒリ語圏へ行った時(タンザニアのお話はこちら)にも、なんとか英語でしのいでしまいました。つまり30代以降は新しい言語を覚えるのを避けてきたのですが、なんとスペイン語を勉強した倍の年齢、44歳になってフランス語を学習せざるを得なくなってしまいました(セネガルのお話はこちら)

30歳くらいのことでしょうか。飛行機の乗り継ぎでパリで半日時間があり、街に出ました。その時バスを待っていた筆者に若い女性が近づいてきて「タバコを持ってない?」と聞きました。スペイン語の感覚で言っていることがわかった筆者は「ノン」と答えました。これは簡単。

次にその晩パリ市内のホテルからタクシーに乗って空港へ向かいました。道路は渋滞しています。タクシーのドライバー、もといショファー(そう、スペイン語だとチョフェールです)は時間を気にして、「あんたのフライトは何時ですか?」と聞いてきます。それもわかりました。スペイン語さまさまです。ところが、「8時半」と答えようと思っても、アン、ドゥ、トロワ…でおしまい。8という数字も半もフランス語でなんと言うかわかりません。似て非なるもの、それがスペイン語とフランス語でした。

フランス語学習のコンテンツ

まあ過去のエピソードはともかく、筆者がフランス語の学習を始めて、やはり役に立っているのはスペイン語です。単語も文法もかなり似たところがあります。でもそう思っていると、「え?こういう表現はないの?」「え!ぜんぜん違うじゃん!」というところも次から次へと出てきます。そうした驚きを記事にして順次掲載していきます。

筆者自身語学が専門ではなく、20年前に使っていたスペイン語を頼りにフランス語よちよち歩きです。ですから、「このメルマガを読めばフランス語が身につく」なんて決して考えないでください。筆者と一緒にフランス語の学習を楽しんでいただけたら、と思います。「よしよしわたしがフランス語(もしくはスペイン語)を見てあげよう」という方がおられましたらもっと嬉しいです。

フランス語編に登場(するかもしれない)人物

 以下フランス語学習の記事の中に出てくる(かもしれない)人物を簡単にご紹介しておきます。このほかの人たちは登場したときに紹介したいと思います。

筆者   上記のように四苦八苦している本人。
サムラ氏 佐村ではなく、Samoura と書きます。セネガル人のお役人です。
島調   筆者の同僚。フランスに5年住んでいた人です。
コーミ  ウォロフ語を操る日本人女性。筆者の元同僚。
オリタ  頭のHが発音してもらえない日本人。やはり筆者の元同僚。
マゲット 英語もわかる優秀な秘書。
エミリー 筆者のフランス語の先生。でもあまりうまくないので途中でやめました。
ビンタ ボランティアにやってきたソルボンヌ大学の日本人学生。
大魔神 本名はンダオさんといいます。アフリカでは「ん」から始まる名前や言葉が結構あるのです。
ジュリエット 我が家で働くお手伝いさん。料理が得意です。
いぶき君 当時生後1年の筆者の一人息子。ニューヨークでメキシコ人の託児所に行っていました。

その後の語学学習

セネガルでの赴任を終え、その後は長期の出張でマダガスカルなどの仏語圏も経験しました。そして今は日本に帰国しています。仕事で使う外国語は普段は英語が主。でも、久しぶりにスペイン語圏にも旅行に行きたいなあ、などと考えている今日この頃です。

今後はマルチランゲージ、というほど大げさではないですが、語学関係のブログとしてこのページを書き続けていきたいと思っています。